はじめに
こんにちは、りんくです。1月ももう半分が終わってしまいましたね。
今年はブログをたくさん更新すると宣言したので使命感に駆られてブログを書いています。
さて、今日のテーマは「未経験職種への転職を成功させる3つのポイント」です。
前回の記事で、就きたい業種・職種の見つけ方を解説しました。
これまでにも何度かお話ししたように、教員の転職はほぼ間違いなく「未経験職種への転職」になります。
未経験職種への転職を希望する場合、
- 年収が下がる確率が高い
- 未経験なのでそもそも採用されるのが難しい
という2つの壁にぶつかります。
今回はこの2つの壁のうち、「そもそも採用されるのが難しい」問題を解決するためにやっておきたいことを紹介していきます。
未経験職種への転職を成功させる3つのポイント
まずは、結論から申し上げましょう。やるべきこと3つはこちらです。
それでは詳しく見ていきましょう。
求人から仕事内容・必須スキルを把握する
業種・職種を調べている時に、希望職種のおおまかな仕事内容は理解できたと思います。
しかし、同じ職種であっても、実際の仕事内容は会社によって全然違うということもよくあります。
教員の場合は、どの学校に行っても大体同じ仕事をするのであまりイメージできないかもしれませんが、それは教員が学校教育という業種に縛られているからです。業種・職種が固定されると、職場による仕事内容の差は小さくなります。
一方、普通の会社では以下のような理由から、同じ職種でも仕事内容が変わってくるのです。
- 業種が違うために扱うサービスやお客さんが異なる
- 会社によって使っているツールが異なる
- 会社または部署の規模・方針によって業務レベルが異なる
私はデータ分析系の仕事をしているのですが、同じデータ分析系の仕事でも業種によって扱うデータが異なります。
例えば、Webサービスを展開している会社であればサイトのアクセス件数やメディアの再生時間といったユーザーの利用状況に関する情報がメインになるでしょうし、一方で製造系のデータ分析であれば工場で作られた製品のサイズの誤差、不良品の割合など、品質に関する情報がメインになります。
扱うデータが変われば分析のアプローチの方法も変わってきたりするわけで、それは仕事内容が変わってくることにも繋がります。
他にも、仕事で使うツールが違えば、作業にかかる時間や、作業の進め方が変わったりします。
これは教員にもあることで、例えばA高校では黒板を用いて授業をすることが多いが、B高校ではプロジェクタや電子黒板を用いて授業をすることが多い、みたいなことですね。
黒板を使うことが多い学校では、昔ながらの板書計画を立てることが授業の準備をすることになるでしょうけども、プロジェクタや電子黒板を使う学校ではスライド作成や動画作成などが授業準備になります。
同じ「授業準備」という業務であっても、具体的な作業内容もかかる時間も全然違いますね。
3つ目の「会社や部署の規模・方針によって業務レベルが異なる」も学校でもあることです。
例えば大学進学希望者が多いA高校では、正課の授業だけでなく課外授業でも大学入試対策をするが、大学進学希望者の少ないB高校では正課の授業以外の課外授業などは一切行わない、みたいなことですね。
例なので極端ですが、学校の規模や方針によって授業への力の入れ方や、その他の指導方針も変わってきます。
これは普通の会社でも同じで、例えばデータ分析の仕事だと、定量的な(数値の)データだけを対象に分析を進めるという場合もあれば、定量データと定性データ(テキスト情報など)を組み合わせて分析をする場合もあります。これはどちらが良いとかでなく、その会社、部署で今何が一番求められているかということに依存します。
こんな風に、同じ職種でも細かい仕事内容は異なりますので、できれば業種を問わず複数の求人を見て仕事内容を把握してください。
求人を見る際のポイントをまとめておきますね。
- 複数の求人を見比べて 共通点 を見つける
- 業種ごとの 違い を見つける
- その職種でよく使われる ツール・法律・資格 を見つける
1つ目については共通点ですので、「この職種は○○をするんだ!」と一言で、もしくはものすごく簡潔に説明できることがゴールです。
2つ目はその逆で、業種ごとの特性 を見つけることです。
「この業界に行くとこんなことができる、逆にこんなことはできない」 というのを把握しましょう。
3つ目は、その職種に求められる 専門性 の部分になります。次で紹介する「必要な知識・スキルを身につける」にも関係してきます。
例えば教員であればそもそも教員免許状が必要だとか、教育法規を知っている必要があるとか、そういう部分ですね。
以上が「求人から仕事内容・必須スキルを把握する」でした。
必要な知識・スキルを身につける
これは先ほども述べたように、職種の専門性 にあたる部分です。
私の話ばかりで申し訳ないですが、データ分析系の仕事を探していると以下のような言葉がよく出てきます。
- Tableau, Power BI, SQL, Big Query, Python …… 分析ツール・言語
- 統計学・多変量解析・機械学習・ディープラーニング …… 分析手法
こういう頻出用語をチェックして、実務で使われているツール(ソフトウェアや物理的な道具)や関連する法律、必要性の高い資格や検定などを自分でまとめていきましょう。
職種によってはとてもいろいろな知識・スキルを同時に求められ、何から手をつけていいのかわからなくなることもあるかと思います。
そういう場合、まずはグーグル先生などに聞いてみるのが一番いいと思うのですが、ものすごく一般的なアドバイスをするならば、
「最も基礎的・基本的なものから手を付ける」
が間違いないと思います。
教員をしている皆さんは「基礎的・基本的」というと、「なんだ一番簡単なやつのことか」と思うかもしれません。もちろん「基礎」や「基本」がつくものは大体簡単であることが多いです。
「安易に簡単なものに手をつけていいの?」と思う方もいるでしょう。
しかし、皆さんはその職種に関しては未経験です。まずは「基礎・基本」を大事にしてください。
「基礎的・基本的」であるということは、簡単という意味にも取れますが、それ以上に「汎用性が高い」ということでもあります。
レベルの高い専門知識・スキルは難しいだけでなく、やけにピンポイントで使える場面が限定的だったりします。
未経験の皆さんはまず 基礎・基本 を身につけて、実務についた後に経験する様々な課題に対応できる 汎用性を身につけておく べきです。
そして汎用性を持っていることが、職務経歴書や面接での 大きなアピールポイント になります。
では、どのように勉強するのがいいか、私のおすすめを2つ紹介します。
Udemyは主にIT系のスキルを身につけたい人におすすめのサービスです。
Webデザインやプログラミングを基礎から始めたいという方にはうってつけです。
1つの講座は数千円から1万円程度の価格で販売されており、割と頻繁にセールもやっているので半額以下で購入できることもあります。
わかりやすく解説されている動画が多く、自分のペースでちょっとした空き時間を利用しながら見ることができるのでおすすめです。
同じように動画で学べるサービスはいろいろとあるでの、自分に合うものを探してみてください。
お金はかかりますが、自分の将来への投資だと思ってここは迷わず使ってください。
また、私はよく大学の図書館に行って本を借りていました。もちろん普通の図書館にもたくさん本はあるのですが、専門的な本がなかなか置いていないところが多いです。
私はプログラミングや統計などについて勉強したかったので、自分の母校の図書館に行って本を借りていました。
学生や卒業生でなくても貸し出しをしてくれる大学は結構あります。自分の近くにある大学図書館のホームページをぜひチェックしてみてください。
先ほどお金は使ってくださいと言いましたが、お金には限りがありますし、本は買うと高いですからね。後々役立ちそうな本は買っていいと思いますが、一旦読んでから決めたいという方には図書館はおすすめです。
ということで、「必要な知識・スキルを身につける」でした。
その職種の人に会ってみる
これが一番難しいのですが、できればその職種の人、もっと言えば志望する企業に勤めている人に実際に会ってみるといいですね。
自分のイメージと違う点はないか、実際の働き方はどうか、自分の経験は活かせそうか、などなど気になることを聞ける機会があれば、転職活動の不安の半分くらいは吹き飛ぶのではないかと思います。
私は残念ながら最初の転職活動の時、自分が希望する職種の人に会って話を聞くことはなかなかできませんでした。
ですが、いくつか機会はあります。パッと思いつくものでいうと次の2つがあります。
- 転職サイトなどが主催する転職イベントに参加する
- カジュアル面談をしてもらう
1つ目の「転職イベントに参加する」は、一番簡単な方法ではないかと思います。
dodaやリクルートなどが主催していて、地元のドームやイベントホールなどで行われるアレです。
ああいうイベントは参加企業も多いので、自分が知らなかった企業を見つけることもできますし、何よりその会社に勤めている人と直に話すことができます。
必ずしも自分が希望する職種の人の会えるとは限りませんが、同じ会社の人なので何かしらリアルな情報を得られる可能性はあるのではないでしょうか。
私はこういうイベントに参加したことがないのですが、1回くらい行ってみればよかったなと思っています。
2つ目の「カジュアル面談をしてもらう」というのは、業種によっては難しいかもしれません。
そもそも「カジュアル面談ってなに?」という方のために、こちらを引用しておきます。
カジュアル面談とは、選考前に求職者と社員がカジュアルに話をして、お互いの知りたい情報を交換する機会のことです。 企業が求職者に対して一方的に質問する面接とは異なり、お互いに質問することで双方向の興味づけを行います。
Hirin Geek「カジュアル面談とは?効果的に面談を進めるコツを解説」https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/casual_interview/
採用活動の一環ではあるのですが、選考ではありません。あくまで「双方向の興味づけ」が目的になるわけです。
ですから普通カジュアル面談をしたからといってその後に「選考通過」、「見送り」などの連絡は来ません。(私は来たことがありますが、それはまた別のお話)
転職サイトに登録としていると、採用担当からオファーがきてまずはカジュアル面談を、となることもあります。
それ以外では、志望する企業に知人がいる場合などは紹介によってカジュアル面談をしてもらえることもあります。
選考ではなく、相互理解の場ですので、あまり志望度が高くない会社だったとしても一度カジュアル面談してみるのは悪くないと思います。具体的な仕事内容や、会社の雰囲気など、ネットの情報だけではわからないことを聞ける良い機会になるはずです。
ということで、以上が「その職種の人に会ってみる」でした。
おわりに
いかがでしたか?
未経験の職種に就くって大変だなぁと思った方も多いかもしれません。
ですが思い出してみてください。大学を卒業して教員になった時のことを。
その時だって未経験の職種にチャレンジしていたわけです。
未経験だけど、ちゃんと教員免許という資格も持っているし、勉強をして採用試験に合格するだけの知識を持っていたし、面接で自分のやる気やポテンシャルをアピールできたからこそ教員になれたわけですよね。
採用試験に合格してなくて講師として働いている人だって同じです。ちゃんと免許を取って、しっかり勉強しているから教壇に立てているし、授業ができているんだと思います。
教員になるためにやった努力と同じだけのことをすれば、きっと未経験の新しい仕事につく可能性を高めることはできます。
「未経験だけども自分でこれだけ勉強しているし、採用された後もいろいろなことを吸収して成長していくポテンシャルがあります!」
ということを面接でアピールできることが大事です。
仕事をしながら対策をするのは本当に大変ですが、だからこそスケジュールに余裕を持って、無理のない範囲でできることを全てやってください。
転職活動をするみなさんを応援しています。
今回も読んでいただきありがとうございました。
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