【教員の転職】転職後に就きたい業種・職種を考えよう【#4】

教員の転職#4 転職後に就きたい業種・職種を考えよう 教員の転職

はじめに

こんにちは、りんくです。
少し遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
今年は去年以上にハイペースでブログを更新していけたらなと思っています。
よろしくお願いいたします!

さて、新年一発目となる今回のテーマは「転職後に就きたい業種・職種を考えよう」です。
以前の記事で転職成功までの年間スケジュールを紹介しました。
このスケジュールの一番最初にやるべきことが、業種・職種の選定でしたね。

いざ教員を辞めることは決意したが、辞めた後何しよう?という壁に誰しもぶつかります。
ここでは私の経験をもとに、就きたい業種・職種の選び方について説明していきます。

そもそも業種と職種とは何か

転職活動を始めた時、私はそもそも「業種」「職種」の意味があまりよくわかっていませんでした。
「学校の先生」という仕事が業種なのか職種なのか、わかってなかったんですね。これがわかってないと職務経歴書を作ったり、転職サイトに登録するときに困ります。

答えを言うと、学校が属している「教育業(界)」が業種で、「先生(教員)」が職種です。
業種は業界という言葉で言い換えることもできます。なので「○○業界」という言い方をしてしっくりくる「○○」は業種のことでもあると思ってください。

もう一度繰り返しますが、学校の教員をしている方の業種は「教育」、職種は「教員」になります。
(教員免許状が必要な)教員という職種は学校にしか存在しないため、この業種と職種はほぼ間違いなくセットで出てきます。頻出問題なので暗記してください。

一方で世の中にある多くの職種は、職種を決めたからといって業種が決まるわけではありません。いろいろな業種とコラボすることが可能です。
例えば、営業職という誰でも聞いたことがあるメジャーな職種がありますが、この営業職ってやつはいろんな業界とコラボできてしまいます。
製造業の営業、保険業の営業、小売の営業などなど、どんな業界にも営業マンっていますよね。もちろん教育業界にだって営業マンはいます。

ただ、同じ営業職でも業界が違えば扱う商材も異なり、その売り方も異なってきます。
単価の安い商材の営業と、単価の高い商材の営業とでは売る相手も変わってきますし、売上の金額、売れる頻度なども違います。
お客さんが個人なのか法人なのか、法人であれば大企業なのか中小企業なのかによっても勝手は変わってくるでしょう。

みなさんが就きたい職業をイメージする時、職種だけを考えてしまうことがあるかもしれませんが、実際には業種もセットで考える必要があります。
業種を絞れてないと、自分が本当にやりたい仕事ができない可能性が出てきますからね。

例えば、「大企業相手に高単価のシステムをバンバン売りつける営業がしたかったのに、なんで個人商店相手にチラシ作成の営業してるんだろう」みたいな。
そういうことになってしまいます。(どちらの仕事がいいとかではなく)

私は転職活動を始めた時、そこらへんがかなりぼんやりだったのですが、この記事を読んだみなさんは最初から意識して、職種と業種をセットで調べてみてください。

どうやって業種・職種を決めたか

さて、ここからは私の実体験をもとにお話ししていきましょう。

職種の決め方

正直に話しますと、私は教員を辞めたいばかりで、その後に「何がなんでもこれがしたい!」と思えるようなものはありませんでした。前の記事にも書いたように、数学が好きで数学の教員になったので、自分の好きな数学を仕事にできていること自体にはとても満足していました。
自分の好きなものをここまでダイレクトに仕事にできることってなかなかないと思いますし。
だからかなり困ってしまったのですが、これが決まらないことには転職活動は始まらないので、私は2つの方向からアプローチしていきました。

① 教員の次に就きたかった職種を思い出した

大学時代に1番なりたい職業は教員だったのですが、じゃあ2番目はなんだったろうと考えました。

そこで出てきたのは「Webデザイナー」でした。

HTMLやJava Scriptとかなんやかんやを使ってイケてるWebサイトを作る職業です。
高校時代、ガラケーという言葉もなかった時代にガラケーからHTMLでサイトを作って地道に更新していました。大学時代はCSSも勉強したりしました。
Webサイトを作ることに興味があったのは間違いありません。

なんとなくWebデザイナーという響きもかっこいいし、興味があることだし、これを次の仕事にしてもいいかもしれない!と思いました。
学校では公式サイトの運営をやったりもしてましたしね。昔ながらのDreamweaverで地道にサイトを作ったりしたものです。(その後CMSになりましたが)

ということで、これで一つ職種の候補が見つかりました。

そして二つ目はこちら。

② 好きなことを活かせる職種を探した

僕の好きなことは何度も言いますが数学です。
せっかく高校教員として数学を仕事にしていたのだから、次の仕事でも何かしら数学を使えないだろうかと考えました。
数学を使う仕事は世の中には色々あるのですが、かなりハードルが高いものが多いです。
そんな中色々探して私が見つけたのがこちら。

「データサイエンティスト / データアナリスト」です。

か、かっこいい……と、初めて見た瞬間思わず口にしてしまいました。

データを活用してビジネスをいい感じに回していくぜ!という職業です。(めっちゃざっくりですみません。)
データを分析して何かしらのインサイト的なものを見つけて、商品開発やサービス改善、事業方針の策定に寄与するのが主な仕事ですね。
この仕事には、データを分析するためのエンジニアリングスキル、数学・統計スキル、ビジネススキルが必要とされます。
エンジニアリングスキルとは、プログラミングなどを通じてデータを加工していくスキルです。仮にも情報工学部出身の私はプログラミングなら申し訳程度にしたことありますし、これは勉強すればいけるんじゃないかと。数学の教員だから、普通の人よりは数学・統計に詳しいはずです。(きっと)

これだ!と思いました。ビジネススキルはないけど、3つのうち2つはポテンシャルあるはずだからいけるでしょう!と勝手に判断しました。

何より今まで学んできたことを活かせそうな職種であることが魅力的でしたし、もっと言えば単純に「データサイエンティスト」という字面と響きがかっこいい!これしかないと思いましたね。

このようにして、自分が好きなことを活かせる職種をひたすら探した結果、データサイエンティスト・データアナリストという職種を見つけたわけです。

業種の決め方

次にどのように業種を決めたかです。

これもまた正直にお話ししますが、未経験からデータサイエンティスト的なものになろうとした場合、業種を選んでいるほどの余裕はありませんでした。なぜなら中途でデータサイエンティスト的な職種を探している企業は往々にして経験者を探しているからです。
中途採用の求人というのは職種に関係なく、経験者を求めているものが多いです。しかし、ポテンシャルで取ってくれそうな求人も一定数あります。
ただ、データ分析系の職種はわりかし高いスキルを求められることが多いため、ほとんどが実務経験者のみを対象とした求人になってしまうのです。中には「そんなスキルと経験持ってるやつ本当にいるのかよ」みたいな求人もあります。

そんなわけで、業種については贅沢言えない状況だったので、ポテンシャルで採用してくれそうで、尚且つ自分が興味持てそうな会社を手当たり次第ピックアップしていきました。
実際に選んだのは次のような業界でした。

  • サービス業
  • 製造業
  • 情報通信業

このように業種は必ず一つに絞る必要はないと思います。自分が興味が持てそうな業種がいくつかあるのであれば、それぞれ何社かずつ応募してみるのも良いと思います。
選考が進んで、実際の企業の方と話をすることで、自分が本当に興味のある業種が何かわかってくることもありますし。

ただし、気をつけておいてほしいのは、業種によって働き方や待遇に差が出てくるということです。
そもそも給与が高い業界、残業が多い業界、休みが取りにくい業界などなど、業界によって働きやすさはさまざまです。
教育業界の中でも学校教育は、給与は悪くなく、福利厚生もいいですが、休みが取れない、無給の残業が多いなどの特徴がありますよね。業界が変わればその特徴も変わります。中には給与水準も高くなく、休みも取れない、みたいな業界もあります。
そういった業界ごとの特性もこの時点でしっかり把握した上で、求人を絞り込んでいきましょう。

業種・職種を決めるポイント

さて、ここまで私の実体験をお話ししてきましたが、ここまでのお話を整理して、業種・職種を決める際のポイントをまとめておきましょう。

私が思う業種・職種選びの大事なポイントはズバリこちらです。

  1. 好きなこと・やりたいことが明確な人 → 職種を先に決めて、その後業種を決める
  2. やりたいことが不明確な人 → 業種を先に決めて、その中で自分がやりたい職種を見つける

好きなこと、やりたいことがある場合、大体すでに職種が絞られていることが多いです。
私が職種を探していたときはどちらものパターンでした。

  • Webデザインに興味がある → Webデザイナー
  • 数学を使う仕事がしたい → データサイエンティスト/データアナリスト

これはどちらも好きなこと、やりたいことがあって、そこからすぐに該当する職種が出てきたわけです。
やはり自分の好きなもの、興味のあるものが明確であれば、仕事につなげやすいのは間違いないでしょう。

一方で、「今まで教員をすることしか考えたことがなく、それ以外にやりたいことが全くない」という方がいきなり具体的な職種を見つけにいくのは難しいと思います。
そういう場合は、の先に業種を決めてしまうパターンがおすすめです。
自分が今属している教育業界以外に、そもそもどんな業界があるのかを調べてみましょう。

自分が日頃使っていて気に入っているサービス、趣味で使っている道具など、自分の身近なものがどんな業種の人たちによって作られているかを考えてみるのもいいかもしれませんね。
教育業界以外に目を向けて、広い視野を持って探してみましょう。

業種について調べていると、総務省の面白いページが出てきたので、興味がある方は是非ご覧ください。
大分類をクリックすると、細かい中分類、小分類まで見ることができますよ。

上にも書いたように、業界によって待遇やワークライフバランスも変わってくるので、そこら辺もチェックしながら自分が興味を持てそうな業種を探してみてください。

おわりに

業種と職種の決め方についてお話ししてみました。

教員を辞めた後に何をするのか、すぐに答えを出すのは難しいことだと思います。
転職は自分の理想の生き方を手に入れるための手段です。
これからどんな生活を送っていきたいか、何をしていたいのか、何をできるようになりたいのか、いろいろなことを踏まえて、自分が納得いくまでとことん調べてみてください。
「これだ!」と思える仕事を見つけるのは難しいですが、きっと見つかると思います。

今回の記事では紹介しませんでしたが、教員のスキルがどんな仕事に活かせるのか、みたいなことも今後記事にしてみたいですね。

それでは今回も読んでいただきありがとうございました。また次回!

コメント

  1. […] […]

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