【教員の転職】転職活動いつから始める?教員の転職スケジュールを解説【#3】

教員の転職

はじめに

こんにちは、りんくです。
寒くなってきましたね。もう12月です。

今日は学校の教員を辞めて転職したいと考えている方に向けて、転職活動を始める時期についてお話しします!

転職活動とは

転職活動とは具体的にどんなことをすれば良いのでしょうか。
一般的には、転職活動「就きたい業種・職種を決め、求人を探し、選考を受け、内定をもらって承諾する」までの一連の活動全てを指します。
結構やることがたくさんありますね。
もう少し細く分解しておきましょう。

  1. 業種・職種を調べる
  2. 業種・職種を決めて準備をする
  3. 職務経歴書・履歴書を作成し選考に応募する
  4. 選考を受ける
  5. 内定をもらう
  6. 退職する

大雑把に言うとこの6つの活動に分かれると思います。
と言うことで、この6つをいつ頃やればいいのかについて詳しく説明します。

教員の転職活動スケジュール

先に言っておきますが、転職活動はとてもとてもめんどくさいです。
時間もかかりますし、お金もかかります。今の仕事をやりながら転職活動をしていくわけなので、スケジュール管理もかなり大変です。特に教員は休みが取りづらいので尚更ですね。
そんなめんどくさい転職活動を成功させるためにはスケジュールを決め、一つ一つの工程に余裕を持って臨むことが大切です。

転職時期から逆算して考える

スケジュール作成の基本ですが、ゴールから逆算して考えていきましょう。
教員が転職できるタイミングは基本的に年に1回しかありません。
新年度を迎えた4月です。年度末の3月で退職して、4月から新しい会社に勤めるパターンです。
今回はこれを基本にして、4月入社をゴールとした場合のスケジュールを考えてみましょう。
4月入社以外を考えている方は、自分が入社希望する月から同じ期間だけ逆算して考えれば大丈夫ですよ。

実際に私が考えたスケジュールがこちらです。

教員の転職スケジュール

4月入社であることを考えると、遅くとも2月中旬までには内定が欲しいと考えました。
そしてそこからさらに逆算して、1つ1つの時期を考えていきました。

① 業種・職種を調べる:4月〜6月

転職活動の軸を決める大事なフェーズです。
転職したいと考えている人の大半は、「とにかく今の仕事を辞めたい」と言う気持ちが強いと思います。
その反面、「これから何がしたいか」についてはあまり深く考えていなかったり、やりたいことが思いつかなかったりする人も多いのではないかと思います。

このフェーズで考えるべきことは大きく3つです。

(i) 好きなこと/興味のあることは何か
(ii) どんな生活をしたいか
(iii) どれくらいのお金が必要か

参考:【教員の転職】辞めたいと思ったときに考えるべき3つのこと【#1】

(i) 好きなこと/興味のあることは何か
これはあまりにも当たり前なことですが、とても大事なことです。せっかく転職するのですから、自分が心の底から興味の持てる仕事を考えてみるべきです。実現可能性は一旦置いておいて、どんな業種で働きたいのか、どんな職種に興味があるのか、業種と職種で言うとどちらに重きを置くのかなど頭の中で1人ブレインストーミングをして考えてみてください。

(ii) どんな生活がしたいか
教員を辞めたいと考えている方は、きっと今の生活に何かしらの不満があるはずです。
・休みが少ない
・残業が多い
・テレワークができない
・家族や恋人、友達との時間を全く作れない
などなど。
せっかく転職できるのですから、「自分が目指す理想の生活は何か」を考えてみてください。
これも実現可能性は一旦無視していいです。とにかく自分の理想が何かを書き出してみましょう。

(iii) どれくらいのお金が必要か
以前の記事でも書きましたが、教員からの転職は基本的にほぼ間違いなく「未経験業種・職種への転職」になります。つまり、年収が下がる 可能性が高くなります。
教員の年収は決して高くありませんが、安くもありません。
大学卒業後で年収400万円程度はありますし、20代が終わる頃には500万、30代のうちに600万に到達します(各種手当て含む総支給額)。
これらは全て同じ年代の人の平均収入よりも高いですし、年収600万円以上の人は給与所得者全体の約2割程度です。つまり教員をしている人は日本人の平均以上の収入を得て、平均以上の生活をしていることになります。

年収が下がると言うことは、生活の水準を下げることにもつながるわけなので、転職後にどれだけのお金が必要かをしっかり把握しておいてください。転職後は一人暮らしなのか、実家なのか、車は乗るのかなどなど。
「(ii) どんな生活がしたいか」とも深く関わってくる問題です。転職サイトで興味のある職種の求人をたくさん見て、「年収の相場」「待遇の相場(勤務時間・年休の日数・福利厚生)」などを確認してみてください。これを把握することがこのフェーズのゴールです。

② 業種・職種を決めて準備する:7月〜10月

希望する業種・職種を決めたら求人票を探して早速応募!……とはなりません。
応募をする前に2つの準備をしましょう。

(i) 興味のある業種・職種を絞り込む
(ii) 希望職種に必要なスキル・知識を身につける

(i) 興味のある業種・職種を絞り込む
①フェーズで興味のある業種・職種について調べ、それぞれの業務内容、年収相場、待遇相場を把握したと思います。
それを踏まえて、自分が希望する「業種」と「職種」を絞り込んでください。
私自身、転職活動をする際に「職種が希望通りなら業種はなんでもいいやー」くらいに思っていました。でも実際に転職活動を進めてみると、どうもこの業種には興味が持てないな、と言う会社も出てきました。そうなってくると、選考で落ちた場合はいいのですが、うまく行って内定をもらってしまった場合に、苦渋の決断を迫られることになります。「興味ないところに受かっちゃったどうしよう」という状態です。
どれくらいで内定がもらえるかわからない不安もあるので、業種・職種問わずとりあえずたくさん応募してみたくなる気持ちもわかるのですが、どうせ数打つなら業種・職種を絞ってからの方が良いと思います。

業種・職種の決め方についてはこちらの記事に詳しく書いています!

(ii) 希望職種に必要なスキル・知識を身につける
先ほども述べたように、教員からの転職はほぼ間違いなく「未経験業種・職種への転職」になります。
未経験職種のに転職する場合、その職種に関する専門知識を少しでも身につけておいた方がいいです。
例えば、未経験からエンジニアになりたいという人が独学でプログラミングの勉強をしたり、何かしらのスクールに通ったりしますよね。
やり方は職種によって、人によって様々あるので好きにしていただければいいのですが、「経験はないけど知識はあるんです!」、または「未経験のことにも自力で学習する積極性や学習意欲があるんです!」というアピールができる程度には準備をしておいてください。
これは書類選考や面接でも役立ちますし、何より実際に希望職種につけたときに役立ちます。仕事をしながらで難しいとは思いますが、頑張ってください。

未経験職種への転職のポイントはこちらの記事でも解説しています!

③ 職務経歴書・履歴書を作成し選考に応募する:11月〜

業種・職種も絞り込めて、必要な勉強もできたらここからがいよいよ転職活動らしくなってきます。

求人票を見て自分が行きたいと思う会社を見つけて、応募してください。
どんどん応募してください。

と、言いたいところですが、先に職務経歴書と履歴書を作成しましょう。ワードでもGoogleのドキュメントでもなんでもいいです。自分の経歴、強み、やる気が伝わるように全力で作成してください。
教員の職務経歴書は結構特殊なのでなかなか難しいかと思います。転勤が多い職業のため勤め先がコロコロ変わりますし、業務内容も普通の会社と違いすぎて成果をアピールしづらかったりします。
ここら辺は今後記事にして詳しく説明したいと思います。

職務経歴書と履歴書の作成と並行して求人を調べ、応募したい企業を決めましょう。
応募企業を選ぶ際は、自分が大事にしたい軸をいくつか決めてください。

  • 年収
  • 勤務地
  • 年間休日

などなど、これだけは譲れないというものに順番をつけて求人を探しましょう。

そして、いくつか候補が上がったらどんどん応募してください。ここはもうどんどん応募してください

④ 選考を受ける:12月〜

11月の下旬から応募したとして、順調に書類選考が通過すれば12月上旬以降から面接がどんどん始まります。

私は少し遅く、12月中旬から応募し始めて12月下旬から面接を受け始めました。
いずれにしても、転職活動の採用スケジュールは結構タイトです。書類選考、一次選考、二次選考それぞれ通過する場合はかなり短期間で連絡がきますし、連絡もらった翌週には面接ということも多いです。
成績締切や保護者会などなかなか忙しい時期ではあると思いますが、都合がつきやすい日をあらかじめ確認しておくことが重要ですね。
この日だったら1日休めそうだなとか、半休もしくは時間休取れそうだな、という目処をつけておきましょう。

⑤ 内定をもらう:12月以降

12月以降としていますが、ここは転職活動の進捗具合によりかなりばらつきがあります。
私が内定をもらい始めたのは1月下旬くらいから2月上旬くらいでした。
年末年始を挟んだこともあり、一次選考と二次選考の間が少し空いたり、年明けに修学旅行があったため最終選考が少し先に伸びたりなどしたためです。

その後の退職のスケジュールを考えると2月までには内定を獲得したいところですね。
内定を複数もらえた場合は、限られた時間の中ではありますが、熟考してベストな選択をしてください。

内定受諾の返答をすると同時に、学校の管理職(校長・教頭)にも報告をしておきましょう。

⑥ 退職する:3月31日

無事内定がもらえればあとは退職するだけです!

きちんと引き継ぎをして、お世話になった方々への挨拶も済ませ、できるだけ気持ちよく職場を後にしましょう。
立つ鳥跡を濁さず、が大切です。

私も退職した日のことは今でも覚えていますが、寂しいとか悲しいとか名残惜しいとかそんな気持ちは1ミリもなく、とても晴れやかな気持ちでした。
やっと辞められるし、やっと新しいことを始められる。そんな気持ちでした。

この日に抱く感情は人それぞれ違うと思いますが、転職を希望している皆さんが、少しでも明るい気持ちで退職の日を迎えられればいいなと思っています。

参考:【教員の転職】退職意向を伝えるなら今しかない!【#2】

おわりに

非常に大雑把にではありますが、教員の転職スケジュールを紹介しました。
ここに書いてあるスケジュールはあくまで目安です。実際にご自身が目指す職種や、今持っている経験・スキル、仕事の状況などに応じて短くなる部分、長くなる部分が出てくるでしょう。
ですが、一旦これを基本として、自分だったらここに時間がかかりそうだ、もしくはこの時間は短縮できそうだ、という部分も考えてみてください。

私が転職活動をしていたときは、いつ、何をすればいいのかわからずになんとなくで思いついたことから始めていました。結果としては間違っていなかったのですが、あらかじめ段取りを決めておく方がいいに決まっています。

忙しい中転職活動をするのはとても大変だと思いますが、今回の記事を参考にしていただき、少しでもスムーズに転職活動を進めてもらえたら幸いです。

今回も読んでいただきありがとうございました。

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